

[昇進や異動など、働き方に変化があったときは要注意]
Aさんにはこの春、係長に昇進し、販路開拓の仕組みづくりなど新たな任務が加わります。
また家庭でも戸建住宅を購入し、公私ともに変化がありました。
「頑張らなくては」という気持ちが空回りしたことが要因の一つとして考えられます。
共働きということで、もしかすると奥さんとのコミュニケーションの問題なども関係しているのかもしれません。
[真面目、上昇志向が強いなど、性格も考慮を]
真面目で責任感が強い人ほど問題を抱え込みがちです。
また、上昇志向が強い人であれば、例えば介護の問題を抱えていても、
プライベートなことは会社に持ち込んではいけない、
会社で自分の弱みを見せたくないと無理をしがちな場合もあります。
[上司でなく周りが気づくこともある]
「なんとなく様子がおかしい」と周りが気づくことも多いのではないでしょうか。
上司には言えなくても同僚にはふとした拍子にこぼす場合もあるかもしれません。
そんなとき、周りから上司に声を掛けることも必要です。
社内の「ホウレンソウ」が日ごろからできていて、タテヨコの意思疎通がうまくいっている組織なら、
従業員のちょっとした変化に誰かが気づくはず。そんなときに声を上げやすい風土をつくりましょう。

職場のメンタルヘルスケア対策を進めていく上で大切なのが、
○「セルフケア」
○「ラインによるケア」
○「事業場産業保健スタッフ等によるケア」
○「事業外資源によるケア」
の4つです。その基本となるのが、セルフケアです。
ストレスやメンタルヘルスに対して偏見があると、不調があってもつい我慢しがちですが、
病気になってたいへんな思いをするのは従業員自身だということを日ごろからきちんと認識してもらうことが重要です。
そして、メンタルヘルスに気を配るのは上長だけの役目とするのではなく、
それぞれの従業員にとっても大切で、気づいた人が上長に伝えたり、
互いに相談しあえる雰囲気を醸成しておくことが望まれます。
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