

メンタル不調になる原因は実にさまざまです。
どのタイプがメンタル不調になりやすいと一概にいえるわけではありません。
ストレスに強いかどうかを一瞥で判断するのは難しいと言えます。

周りの人との関係が良好だった場合はうまくいくケースが多いのですが、
周りの人との関係性があまりうまくいっていなかった場合には難しいこともあります。
職場復帰についてきめ細かく対応できるよう、受診時から会社や主治医などが連携することが大切です。
また、従業員の家族と問題を共有し、連携していくことも必要です。

ストレスチェック制度はスタートしたばかりです。この制度が、
「うつ」などのメンタルヘルス不調を未然に防止するとともに、職場の心の健康づくりに寄与していくことができるかどうかは、
今後の取り組みにかかっているといえます。単にストレスチェックだけ行えばそれでいいと形骸化してしまわないように、
制度の趣旨を踏まえて、ストレスチェックを有効に活用していくことが何よりも大切だと思います。
めざすべきは、コミュニケーションが活発ないきいきした職場づくりです。そうした職場環境であれば、生産性が高く、
ストレスがたまりにくいものです。また従業員の心の不調にも気づきやすく、たとえ問題があっても深刻になる前に対応することができるでしょう。
規模の大小にかかわらず、パワハラやマタハラなどが発生する環境を放置してはいけません。
むしろ小規模な事業場であればなおさら、人間関係が大切になってきます。
先に紹介した4つのケアを基本に、職場のメンタルヘルスケア対策を進めていきましょう。

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