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こころの“あんしん”ゼミナール Vol.1 ワークショップ報告

メンタルヘルス不調はさまざまな要因から発生します。ワークショップでは次の事例をもとにグループディスカッションを実施しました。 「こころの"あんしん"プロジェクト」ホームページに掲載されている「メンタルヘルス対策支援ツール」も使いながら、 メンタルヘルス不調を見抜くポイントや管理職の心得、周囲の対応などを考えました。

「昇進うつ」のAさんの事例から

食品製造卸の会社で入社以来営業に従事している34歳のAさんは、共働きの奥さんと3歳になる子供が一人いて、 今年の春に戸建住宅を購入したばかり。真面目で仕事熱心で責任感も強く、取引先を含め社内の評判もいい。
4月に係長に昇進し、5名のスタッフを取りまとめ新たな販路を開拓する命を受けた。 これまでは既存企業のルート営業が中心だったが、それに加えて新規取引先の拡大をと、社長にも期待されている。
しかし、単に営業をかけるだけでなく仕組みづくりも求められているため、なかなか思うように進まない。 部下に業務を振り分けるのだが、気になるのか結局はAさんが行っていることもしばしばで、 それまでは時折子供の保育園へのお迎えのため早く帰るときもあったが、初夏のころには、連日遅くまで残って仕事をしていた。
9月には、Aさんが業務時間中にボーッとしている姿が時々見られるようになり、 10月には既存取引先との訪問の約束をすっかり忘れ、先方からの連絡で慌てて出ていくことがあった。 また、今までにはないような小さなミスがあり、上司である課長やスタッフたちもAさんのことをどうしたのだろう?と思っていた。
11月のある日、新規開拓事業会議の準備のために課長がAさんと面談をしていたところ、「私ではだめです。仕事も家庭も。 もうやっていく自信がありません。会社を辞めさせてください」と突然言い出した。

どうフォローすればよかったのか、グループでディスカッション

課長をはじめ周囲の人たちが、いつからどのようにAさんに関わればよかったのか、3グループで事例の検討を行いました。 「自分の会社でも同じような事例がある」、「そもそも担当者に任せきりにしているなんて組織としてはありえないのではないか」 という意見や、「早い時期に上司や周りが声をかけるべきだったと思うが相談しづらい雰囲気だったのだろうか」など、いろいろな声が上がりました。

「メンタルヘルス対策支援ツール」を活用しよう

職場でこのような心の健康問題が発生したときや、未然防止対策に役立つのが、本プロジェクトホームページに掲載されている「メンタルヘルス対策支援ツール」です。
例えば今回の事例で従業員への対応方法については、支援ツール③「心の健康問題を持つ従業員への対応手順マニュアル」が有用です。 また、専門機関の相談窓口を調べるには、支援ツール④「心の健康についての相談窓口」が役立ちます。 さらに加療が必要な場合は、支援ツール⑤「受診・相談時メモ用紙」を活用することで医師との連携がスムーズになります。

支援ツール③
中小企業向け心の健康問題を持つ従業員への対応手順マニュアル

支援ツール④
心の健康についての相談窓口

支援ツール⑤
「受診・相談時メモ用紙

中小企業のメンタルヘルス対策については、メンタルヘルス不調者を出さない、つまり未然防止が大切となります。 その取り組みを図るには、ツール⑥「こころの健康度チェックリスト」ツール⑦「心の健康づくり対策充実度診断」ツール⑧「こころとからだを守るためのセルフチェック&アクションチェックシート」を活用するとよいでしょう。

今回の事例では従業員が「辞めたい」と言いだす前に、メンタルヘルス不調に気づくサインがいくつかあったはずです。

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