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中小企業の皆様にわかりやすく解説するいまさら聞けないメンタルヘルス 初級編1

                  
  ご回答いただいた先生のご紹介,森  晃爾(もり こうじ)先生

産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学研究室 教授
産業医実務研修センター長
あんしん財団と産業医科大学産業医実務研修センターと共同研究メンバー

【専門】産業医学、産業保健経営学、産業安全衛生マネジメントシステム
【略歴】1960年 愛知県生まれ。/1986年 産業医科大学 医学部卒業。/
1990年 同大学院 博士課程修了。/1992年 エッソ石油の医務部長。/
2000年 エクソンモービル医務産業衛生統括部長。/
2003年から産業医科大学産業医実務研修センター所長。/2005~2010年副学長。
○著書に「マネジメントシステムによる産業保健活動」(労働調査会)など多数。
○厚生労働省および経済産業省等の専門委員歴任

今回から、3回にわたって、メンタルヘルス講座を担当することになりました。よろしくお願いします。
まず、会社の経営における、従業員の心の健康の重要性を認識しましょう。 

       

経営における従業員の健康の位置づけ

皆さんの会社では、従業員が急に働けなくなっても、簡単にカバーできますか?
その答えがNO’であれば、従業員が突然病気で倒れたら、会社にとって
大きな痛手ということですね。
従業員は会社の経営資源の一つですが、その人の能力も人脈も健康なくしては
まったく使えません。
それほど従業員の健康は大切なものなのです。

        

       

心の健康の重要性

仕事ができなくなってしまう病気には、身体の病気と心の病気があります。
このうち、身体の病気はよほど重要でなければ労働能力は急激には落ちません。
しかし、うつ病などの心の病気になると職場にも出て来れなくなります。
同じ健康でも、心の健康は経営に与える影響は大きいのです。

       

メンタルヘルス対策の目的は心の病気の予防?

心の予防は、とても重要なメンタルヘルス対策の目的ですが、それだけではありません。
一度心の病気になった従業員が、もう一度元気に働ける手助けも、
活き活きと働ける職場づくりも、メンタルヘルス対策の主な目的です。

       

中小企業の皆様にわかりやすく解説する『いまさら聞けないメンタルヘルス』
〈入門編〉〈初級編〉〈中級編〉

 

〔入門編〕 執筆:洞澤 研 先生

〔初級編1〕執筆:森 晃爾 先生

〔初級編2〕執筆:森 晃爾 先生

〔初級編3〕執筆:森 晃爾 先生

〔中級編1〕執筆:大井川 友洋 先生

〔中級編2〕執筆:丸田 和賀子 先生

〔中級編3〕執筆:大山 祐史 先生

〔中級編4〕執筆:若林 忠旨 先生

〔中級編5〕執筆:本山 恭子 先生
 
〔中級編6〕執筆:森本 英樹 先生
 
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